MINI (F56) のマイナーチェンジについて
独 BMW が展開するブランド "MINI" の主力製品である 3-door Hatch (F56) について、2018 年にマイナーチェンジ(LCI: Life Cycle Impluse)が予定されているようです(2018 年 3 月に生産を開始するのではとのこと。一部で 2018/3/18 という話が出ていますが、海外サイトの "3/18" という表記を誤読している可能性があるかと)。(2018/3/3 追記)MINI のオックスフォード工場でマイナーチェンジ車の生産を開始した、との tweet を見かけました。やはり 2018/3/1 から生産開始だったようです。
個人的には、
- カーナビのタッチスクリーン化+Apple CarPlay の導入
が最大のトピックだったりするのですが、世間的には
- DCT(Dual Clutch Transmission)の導入
が大きな話題のようです。確かに既存の AT を全とっかえするのですから、話題になるのも当然ではありますが……。
しかも、この DCT の導入については、大方の予想の斜め上を行く形で、ハイパフォーマンスモデルの John Cooper Works と Cooper SD のみ対象から外されるとのこと(Motoring File のリーク記事による)。DCT は主にスーパーカーや高級志向のスポーツカーを中心に導入が進んでいただけに、この方針は驚きを持って迎えられたようです。
(2018/2/24 追記)日本市場では、Cooper D にも DCT は導入されず、6AT のままになるようです。また Cooper と Cooper D も「ナビゲーション パッケージ」が標準装備となる一方で、CarPlay については「追加オプション」となるようです。
MINI F56 に搭載される DCT についての推測
Motoring File の記事によると、John Cooper Works と Cooper SD の AT は、従来のアイシン製 6AT から、同じくアイシン製の 8AT に変更されるのではとのこと。DCT の導入が見送られた背景として、JCW と SD は最大トルクが 300 Nm を超えるからではないかとの憶測が出ています(ガソリンモデルの Cooper S には DCT が導入されて、ディーゼルモデルの Cooper SD には DCT が導入されない合理的な理由は、最大トルク以外に無さそうなので)。このことから、MINI One、Cooper、
- ゲトラグ社 7DCT300 は 300 Nm までの入力に耐えられる(つまり Cooper SD と John Cooper Works には搭載できない)
- MINI F56 の MT はゲトラグ社製である
という点に加え、
- 7DCT300 は中国で生産する予定もある
という点も挙げられます。これは BMW が将来的に中国で MINI の生産を計画しているという話(参考)とも符合するので、結構可能性があるのではないかと思うのですが……。
(2018/3/4 追記)MINI One に先行導入された DCT は、やはりゲトラグ社製の 7DCT300 だったようです。
追加オプション・廃止オプション
(2018/3/4 追記)今回のマイナーチェンジでの(日本国内での)変更点をリストアップします。- CarPlay オプションが追加。マルチファンクション・ステアリング(JCW レザー・ステアリングあるいは MINI Yours レザー・ステアリングとの組み合わせも可)が必須
- リアビュー・カメラ + PDC リアの組み合わせが廃止され、パーキング・アシスト・パッケージだけに
- Cooper および Cooper D もナビゲーション・パッケージが標準装備に変更
- アームレストが標準装備として復活(!)
- MINI ドライビングモードは One、Cooper および Cooper D では選択不可に(Cooper S または Cooper SD では選択可能)
- ダイナミック ダンパー コントロールは名称が変更され、ドライビング モードと同じく One、Cooper および Cooper D では選択不可に
- クローム・ライン・インテリアやカラー・ラインのカスタマイズが不可に(?)
- 以前は Cooper S と Cooper SD 専用だった「スタイル」のいくつかが、Cooper および Cooper D にも適用可能に
【ご注意ください】これらの内容は、誤りを含む可能性があります。詳しくはお近くの MINI 正規ディーラーでご確認ください。
Blogger の小枝
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