2014年10月7日火曜日

Chrome でのブラウジングが遅くなる(フレッツ光ネクスト環境)

現象

Google Chrome を使用していて、Google 関連サイト(たとえば Google Map など)の閲覧が目に見えて遅くなる、という問題に遭遇しました。少々厄介なのが、Chrome を起動した直後はそれほど問題無く動作するのですが、少し時間が経過すると(30 分くらい?)、目に見えて動作が緩慢になるというところです。

ずーっと原因を探していたのですが、どうやら NTT がフレッツ光の利用者にレンタルしている PR-S300SE という「ひかり電話ルータ」の SPI (Stateful Packet Inspection)が誤作動しまくっているのが原因じゃないか、という推論に辿り着きました。

「PPPキープアライブを無効にすれば良い」という情報もありましたが、我が家の環境ではあまり効果はありませんでした。

確認方法

PR-S300SE の管理画面で [ 情報 ] → [ セキュリティログ ] で、廃棄[SPI] と記されたログが大量に出ていないか確認することで、現在の状態を確認することができます。我が家の場合は 1 分間に 20 パケットくらいが「廃棄[SPI]」と表示されていました。

解決策

根本的な解決策は「PR-S300SE 以外の機種に交換する」なのですが、レンタル品なのでそう簡単には交換に応じてもらえません。そこで諦めていたのですが、実はこの PR-S300SE、デフォルトで「PPPoE ブリッジ」が使用できるのだそうで。つまり、PR-S300SE の下にブロードバンドルータを置けば、ブロードバンドルータ側に PPPoE 接続と NAT を任せることができる、ということになります。

数年前に「フレッツ光ネクスト」に変えたときに、電話受付のお姉さんに「このルータはブリッジとして動作させられますか?」と聞いたのですが、その時には「多分できないはずです」と言われたような記憶が……。ま、いいか。

ブリッジモードで動作させる際の注意点

PR-S300SE をブリッジモードで動作させる際の注意点は次の通りです。あ、事前に BB ルータの手配も必要なので念のため。

  1. PR-S300SE には(ひかり電話と)BB ルータ以外は接続しない
  2. PR-S300SE の無線 LAN を無効にする
  3. DHCP サーバ機能を無効にする
  4. PR-S300SE が PPPoE 接続しないように設定する


4 については少々面倒なので、[ メンテナンス ] → [ 設定値の初期化 ] の [ 電話関連以外の設定初期化 ] をしてしまっても良いかもしれません。なお、設定が初期化されると PR-S300SE の IP アドレスが 192.168.1.1 に戻るので、その点もご注意ください。

事前に [ 設定値の保存&復元 ] で設定を保存しておくことをお薦めします。

これで、PR-S300SE の NAT(NAPT)は使用しなくなるので、あの鬱陶しい「廃棄[SPI]」ともおさらばできます!

本件について、Google Chrome 側での対処方法を加筆しました。
Chrome でのブラウジングが遅くなる(つづき)

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