2016年7月1日金曜日

Chrome でのブラウジングが遅くなる(つづき)

現象

Google Chrome を使用していて、Google 関連サイト(たとえば Google Map など)の閲覧が目に見えて遅くなる、という問題に遭遇しました。少々厄介なのが、Chrome を起動した直後はそれほど問題無く動作するのですが、少し時間が経過すると(30 分くらい?)、目に見えて動作が緩慢になるというところです。

……えー、前回の記事「Chrome でのブラウジングが遅くなる(フレッツ光ネクスト環境)」のコピペなんですが、その後わかったこともありますので、補足記事を作成しました。

考えられる原因

Google は、QUIC というレイヤ 4 プロトコルの開発を進めています。QUIC は "Quick UDP Internet Connections" の略です。QUIC は Google Chrome に標準実装されているので、Chrome で QUIC に対応したサーバー(サービス)に接続する場合は、自動的に QUIC が使用されます。

ただ、このプロトコルは現在進行形で開発中のもののため、環境によっては(例えば特定のブロードバンドルータなど?)接続に問題が生じる可能性もあります。「Chrome だけ Google が遅い」という問題の一部が、この QUIC に起因している可能性がありそうです。

対策

「Chrome だけ Google が遅い」現象が出た場合は、Chrome の QUIC サポートを無効にすることができます。



手順は割と簡単です。

  1. Google Chrome のアドレスバーに「chrome://flags」と入力する
  2. 「試験運用版の QUIC プロトコル」の設定を「無効」に変更する
  3. Google Chrome を再起動する

我が家の環境では、これで 100% 問題が解決できた……というわけでも無いですが、以前よりも体感は改善されたかな、と言った感じです。何らかのセッション管理でタイムアウトしてるっぽい印象はあったのですが、UDP だったというのは少々虚を突かれた感じもします。

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